お城の模型を考える 作品と商品

作品と商品と言うテーマで考えてみました。
 
 
例えば安土城で考える
①天守閣だけの模型
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②天守閣付近の模型
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③家臣屋敷まである模型
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450mm×300mmのベースに一番小さい安土城
の天守の土台を乗せた状態 (童友社UOYUOY安土城)
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これは作品と商品と言う観点から見ると、どこまでを表現するかが
ひとつの問題になります。 天守の大きさも考えると、どこに置くか
これが商品の最大のテーマとなるのです。
 
机やサイドボード、玄関先、コレクション置き場などがあるにしても
大きさは精々限られるし、また他の模型なども置きたい。
つもり置けるスペースの問題で、買える大きさが決まり、それが
商品として売れる。 個人の自宅に博物館にあるような大きなジオラマの
模型は置きたくても置けない。だからどこまで小さくした状態で且つ、
その城をイメージした時にイメージに嵌りやすいか・・・・そうなると
①天守閣だけの模型 もしくは②天守閣付近までの模型となってしまう。
③家臣屋敷までの模型となると商品の天守閣を購入して追加で
作ることになるのだから、天守の大きさの問題が限られるので、サイズは
どこまで作るかで大きさがおのずと決まってしまう。
 
④450mm×300mmベースでも天守閣付近がやっと出来るぐらいの大きさと
なるし、家臣屋敷までとなると最低でも600mm×450mmは欲しい。
これは天守閣の周りに御殿などの本丸部分もあるし、周りの城門や櫓も
ある。例えば天守閣だけを作り御殿など作らなければ、スペースは
取れるので少しは家臣屋敷は作れるが、御殿などを作らないで省略するのは
商品であっても、作品では無くなる気がしてしまう。それはスペースに合わせての
模型であって、安土城の模型からは違ってしまう。
 
城って周りの風景も欲しいと思ってしまう。全景とは言わないが
ある程度の範囲となると作品にはなるが、商品化としては難しい。
 
だから市販キットの枠の中で楽しみ、完成度、クォリティーを上げると
言う感じになっていると思ってしまう。良くこんな感じの模型はあまり
見たことが無いとご覧頂いた方からのコメントを頂くが、あまり市販の
キットの枠とか、完成度、クォリティーの高さは求めないで作りたい
範囲で作っているので出来るのかも知れない。
 
でも商品として売れる城ってなるとスペースの問題が発生して
作れないかも知れない。
 
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この安土山の安土城は600mm×450mmのサイズで作りました。
市販のキットの175mm×115mmの約8倍の大きさになる。
 
それでも山城のような堀を必要としない城なのでこのサイズで完成した。
これに堀を回りに巡らせるとなると、堀の対岸まである程度作らなければ
ならないので900mm×600mmの大きさが必要になった。
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この豊臣大坂城は堀を作りたかったので900mm×600mmの大きさにした。
 
商品と作品の違い・・・・難しい問題です。
 
 
試しに商品としての作品を作ってみようかと思ってます。
スペースと言うかサイズの枠を決めて出来る限りの作品としての
城づくり・・・ただこれは一歩間違えると中途半端なつまらないものに
なりそうだし、上手く表現できれば売れるかな?

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